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イントロダクション

「レディ・ガガ」ならぬ「ミスター・ガガ」こと 現代ダンス界の教祖的存在オハッド・ナハリンに密着! 『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』以来、 最高にエキサイティングなダンスドキュメンタリー!

コンテンポラリーダンス界のカリスマの全貌を捉えた圧倒的な映像の数々

イスラエルを代表するコンテンポラリーダンスカンパニーのバットシェバ舞踊団。本作は1990年から芸術監督・振付家を務めるオハッド・ナハリン(1952〜)に8年間に渡って長期密着取材したドキュメンタリー映画。その人生を振り返る貴重な資料映像と、代表的な公演の記録映像を数多く使用したダンスシーンとで構成される。また、「GAGA(ガガ)」と呼ばれる独自の身体能力開発メソッドを考案し、現代人の身体感覚や直感的な感性を目覚めさせてきたその世界に肉迫。本作を通して「ミスター・ガガ」と呼ばれるナハリンの創作の秘密が明らかに。

プロフィール

Ohad Naharin オハッド・ナハリン [振付家・バットシェバ舞踊団芸術監督]

1952年イスラエル生まれ。20代から舞踊を始め、ダンサーとしてバットシェバ舞踊団で活躍の後、渡米し マーサ・グレアム舞踊団に入団。その後、ジュリアード音楽院へ入学。マギー・ブラックやデヴィッド・ハワードに師事。ブリュッセルのモーリス・ベジャール舞踊団に1シーズン賛演。80年に振付家としてデビュー。80年から90年にかけ、2001年にがんで亡くなった妻の梶原まりとニューヨークに住み、パフォーマンス活動を行う。90年バットシェバ舞踊団の芸術監督に就任し、『キール』(90年)、『マブール(洪水)』(92年)、『アナフェイズ(細胞分裂)』(93年)など次々に話題作を発表。98年フランス政府からの「芸術文化勲章シュヴァリエ」、2度にわたるニューヨークでのベッシー賞(02年ブルックリン音楽アカデミーでの『Naharin's Virus』及び03年リンカーン・センター・フェスティバルでの『アナフェイズ』に対して)、04年ワイズマン科学研究所の名誉哲学博士号、05年イスラエル・ダンス名誉賞、08年ヘブライ大学名誉博士号、 09年アメリカン・ダンス・フェスティバルのスクリップス功労賞、09年EMET賞、ダンス・マガジン賞をはじめ、数々の賞を受賞している。彼の作品はネザーランド・ダンス・シアター、リヨン・オペラ座バレエ団、パリ・オペラ座バレエ団、 フランクフルト・バレエ団、スペイン国立ダンスカンパニー、クルベリー・バレエなど世界中の著名なダンスカンパニーやバレエ団で踊られており、現在、世界で最も注目される振付家の一人である。また、その創作活動をとおして独自の動きのテクニック「GAGA(ガガ)」を考案。「GAGA」は自身のカンパニーのみならず、イスラエル国内、また海外でも注目を集め、ダンサーに限らずあらゆる人に向けた《GAGAピープル》も、世界中でワークショップが行われ好評を得ている

Batsheva Dance Company バットシェバ舞踊団
Batsheva Dance Company バットシェバ舞踊団

バットシェバ舞踊団は、イスラエルを代表する世界的なコンテンポラリー・ダンス・カンパニーで、バットシェバ舞踊団と若手のバットシェバ・アンサンブルの2つのカンパニーからなり、イスラエル国内外出身の40名のダンサーが所属している。イスラエル国内を始め、世界中をツアーして回っており、年間約250公演を行い、観客数は毎年およそ100,000人に及ぶ。オハッド・ナハリンが芸術監督に就任した1990年以降、ダンサーたちは彼が考案した動きのテクニックである「GAGA(ガガ)」の日常的なトレーニングを通じてムーヴメントの新たな可能性を探し、ダイナミックな感性を知覚していく。また、年間1回開催される「バットシェバ・ダンサーズ・クリエイト」プロジェクトでの作品創造の中で才能を開花していく。メイン・カンパニーの多くのダンサーは、18歳から24歳までのバットシェバ・アンサンブルのトレーニング期間に技術を磨く。国内の若い観客たちのための公演に加えて、アンサンブルは、公開リハーサル、GAGAのクラスや、ダンス・スクールでのワークショップを行っており、アウトリーチ活動や、イスラエル国内の恵まれない人々への公演にも取り組んでいる。バットシェバ舞踊団は、1964年にマーサ・グラハムを芸術アドバイザーに迎え、バロネス・バットシェバ・ド・ロスチャイルドによって創立された。オハッド・ナハリンは1990年に芸術監督に就任。1989年以降、テルアヴィヴのスザンヌ・デラール・センターを本拠地としている。

REVIEW レビュー

staff スタッフ

Tomer Heymann トメル・ハイマン監督Tomer Heymann トメル・ハイマン監督

1970年イスラエル生まれ。プロデューサーである兄のバラク・ハイマンとともに、社会的かつ政治的な問題を、被写体に長期間密着し、個人的な視点から深く掘り下げたドキュメンタリーを10年間以上にわたって多数製作している。代表作に『Paper Dolls』(2006年)、『I Shot My Love』(2009年)などがある。最新作『Who’s Gonna Love Me Now?』では、同性愛者の男性、サアル・マオズのロンドン・ゲイ男声合唱団の一員としてカミングアウトした生活と、イスラエルの正統派ユダヤ教徒の家族のもとに戻りたい思いの板挟みになるという状況を描く。まったく異なるふたつの世界を行き来しながら懸命にバランスを取ろうとする人間の姿とその決断が心を打つ。

comment 映画への推薦コメント(※順不同・敬称略)

この映画にやみつきだ。映画が終わるころには、 まだまだ見たいという気持ちになる。 そしてそう思った瞬間、自分の身体が動き出す…。

ヴィム・ヴェンダース (映画監督、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』監督)

オハッドが映画監督をスタジオに入れる許可を出したなんて、 とてもエキサイティング! この映画は多くの人々にとって素晴らしい体験になると思います。 スタジオの中に入れるだけでなく、 オハッドの心の中にも入り込めますから

ナタリー・ポートマン(女優)

世界で最も重要な振付家の一人。

ニューヨークタイムス

初めて見る美と エネルギーと技術の融合

ミハイル・バリシニコフ (バレエダンサー)

人生は短すぎる。凄い本物は多くは見られない。 今、観なくてはならないのは、オハッド・ナハリンのダンスだ。 この映像がそれを教えてくれた。 私は驚き、息を飲み、一瞬も見逃さないようのめり込んだ。 生の人間がどれほど美しく、また満ちたりているか。 彼は身を削り、探求する肉体の修行者だ。 芸術を愛する人、そして生を謳歌したい人、必見です!

宮本亜門(演出家)

はちきれんばかりの「生」を謳歌していた少年、 オハッド・ナハリンは21歳の時、第四次中東戦争に従軍し、 ゴラン高原で無残に転がる無数の死体を凝視した。 言語に絶する自身の肉体の、おののきを覚えたのだろう。 彼の振付は全て、そこに収斂されているように見える。 そして脊髄損傷で下半身麻痺という重大な危機を経て、 その不自由な身体から「ガガ」なるメソッドを導き出した。 そこには我が舞踏に通底する肉体感覚がある。 欠落した肉体の空無、その空無の密度を内包した解放だ!

麿赤兒(大駱駝艦主宰・舞踏家・俳優)

オハッドのことを知る上で、これほど彼を正確に描いた作品は今までも、そしてこれからも出てこないのではないか、 と思えるほど、私が知っているオハッドの全てが描かれている映画だった。 私の知り得ているオハッド・ナハリンは、彼の人生のごく一瞬かもしれないが、オハッドはその一瞬を、こちらが恐ろしくなるほど正直に生きている。その一瞬一瞬に彼の全てが詰まっていて、だからこそ、多くの人が彼のパワーに圧倒され、彼に魅了され、 彼の存在が自身の人生の重要なターニングポイントを作ることになる。 そんな大きな存在の彼を前にして、英語がほとんど喋れず社交も苦手な私は、どういうわけか、いつもリラックスしている。 嘘のないオハッドがいる空間は些細な嘘の存在もよしとせず、そのことが極端な緊張を生むが、それが成し遂げられたときの弛緩は経験したことがないほどの心地よさも生む。この映画でオハッドが何度も口にする「身体を解放せよ」という言葉。この言葉が鑑賞者にとって人生のキーワードとなるだろう。

束芋(現代美術家)

芸術とは何か才能とは何か、という、長い間の苦しい問いに、 この映画は一つの答えを見出させてくれるだろう。 表現に携わる者も、それを味わう者も、すべからくオハッドの生きざまと芸術に 触れるべきだと思う。その時あなたは自分を解き放つことができるだろう。

池田理代子(漫画家・声楽家)

こうやって、一つの映像作品として見ると、もう過去の事のようだが いやいや、現在もオハッドは、ギラギラと生きている。創作している。 ありえない距離間でオハッドの創作現場を我々は、目撃する。 その作業一つ一つが「生」な世界であり「永遠」という瞬間の連続である。 「ダンスを信じる力」を持つ事がいかに、人生を豊かにするのか! そして彼は、一つのフォルムを創り出す事になんの妥協もない。 その強さはシンプルで美しい。 個人的には、国境を越えて、男女越えて、老と若に対し真摯に向き合う オハッドのやさしい眼が忘れられない。何てこった! これは本当に貴重なドキュメンタリー。 これでまた一人「ダンス」の虜になっていく。

近藤良平(コンドルズ主宰 振付家 ダンサー)

劇場情報

地域 劇場 電話番号 公開日
東京 シアター・イメージフォーラム 03-5766-0114 10月14日(土)〜終了未定
名古屋 名演小劇場 052-931-1701 10月28日(土)〜終了未定
福岡 KBCシネマ 092-751-4268 10月28日(土)〜11月2日(木)
京都 京都シネマ 075-353-4723 12月9日(土)〜12月22日(金) ※12月2日・3日先行上映
大分 シネマ5 097-536-4512 11月18日(土)〜11月24日(金)

決定次第、順次お知らせします。